X線透過

目次

ハイスピードX線透過システムによる可視化

ハイスピードカメラとX線透過装置を組み合わせることで、物体内部の挙動を動的に捉えることができます。ハイスピードX線透過システムは、二次電池の損傷過程解析、精密機械の落下時の内部観察、機構部・動作部の挙動観察、液体・粉体の挙動観測、溶接現象観察など、様々な場面で活用されています。

X線透過の撮影のポイント

ハイスピードX線透過システムでの撮影では、以下のポイントを抑えることが重要です。

ポイント01 対象物が透視可能か事前に検証する

X線装置とハイスピードカメラは高額であるため、実際のハイスピードX線透過システムを用いた動的な撮影を行う前に、対象物が本当に透視可能かを事前検証しておくことが大切です。フォトロンではX線装置メーカーを交えた事前打ち合わせや、静的な撮影(静止画での透過撮影)による検証を行っています。

ポイント02 撮影可能なサイズを確認する

ハイスピードX線透過システムでは、X線発生器から照射されるX線を、高速度・高速応答X線センサを通じて可視光に変換します。高速度・高速応答X線センサにはサイズの制限があり、約200㎜φが透視撮影できる大きさの上限となっているため注意が必要です。

ポイント03 X線CTを使用して試験前後の内部を把握する

ハイスピードカメラを使用したX線透過では動的な現象を捉えるのに加えて、X線CTを試験前後に使用すると3次元で物体内部の構造を把握することができます。これによって試験前後の静的把握、試験中の動的現象把握が可能となります。1度の試験でより多くの情報を取得することができるため、現象の把握に大きく貢献します。

例.)リチウムイオン電池釘刺し試験の内部挙動観察

引用元:横島時彦、向山大吉、逢坂哲彌、高澤孝次、江草 俊、直井里美、石倉 悟、山本耕市;“超高速高解像度X線スキャナを用いたLIB内部短絡試験の内部状態Operando観察”、第58回電池討論会、2I01、(2017)
提供元:早稲田大学、(株)東芝、東芝ITコントロールシステム(株)

撮影システムの構成

ハイスピードX線透過システムでは、X線発生器から照射されるX線を高速度・高速応答X線センサを通じて可視光に変換します。高速度・高速応答X線センサは、高速応答蛍光体を採用することで高速化を実現しています。

X線透過を撮影した映像

弊社のハイスピードカメラで実際に撮影したX線透過の映像を紹介します。

電池釘差し試験、モーター回転、レンズの落下

X線透過の撮影事例

X線透過の撮影におすすめの製品

X線透過の撮影に関する資料

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