福岡女学院看護大学様|Spider Rec×CLEVASで実践的なシミュレーション教育を実現。オンライン授業へのスムーズな移行も可能に
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福岡女学院看護大学 様
福岡女学院看護大学は「他の人の看護を通して、看護される側も看護する側も 共に人として成長する」というヒューマンケアリング教育を目標とし、多数の看護師・保健師を輩出してきました。
同校では、学生がより実践的なトレーニングを実施する場として、2016年に「シミュレーション教育センター」を設立。シミュレーションルームでは、実際の臨床現場をリアルに再現した環境でトレーニングをおこない、その様子をライブ配信することもできます。
今回は、シミュレーション教育のコンテンツ配信・管理に活用している「CLEVAS」を導入する経緯や効果について、導入当時のシステム管理担当である総務課・大石氏と、シミュレーション教育センターにも所属されている看護学部・藤野教授にお話を伺います。
福岡女学院看護大学
- 導入製品
- 導入前の課題
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- シミュレーション教育をより実践的な役立つ内容にしたい
- 導入後の効果
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- 収録動画を見返すことにより、実習中は気づけない次の課題を見つけられるようになった
- ライブ配信によって多人数でのシミュレーション教育が可能になった
- 緊急時もオンライン授業へスムーズに移行できた
フォトロン社の機器を活用したのち、後継のCLEVASを導入することに
福岡女学院看護大学では、多様なシミュレーション教育に対応できる設備として、2016年に「シミュレーション教育センター」を設立しました。その背景には、臨床現場で求められる手技レベルの高度化があると藤野教授は語ります。
『安全な医療・患者さんの権利などの観点により、臨床実習先の病院では、学生が直接患者さんに対応するケースは減ってきていました。その結果、学生が学んだことを実践する場がない、という問題が発生したんです』
そこで、同校では学生がトレーニングを積める場として、学内にシミュレーション教育センターを設立。看護実習の様子を別教室へリアルタイムで配信するのにフォトロン社の「Power Contents Server」を利用していました。
『実習は問題なく進められており、システムに不満はありませんでした。しかし、Power Contents ServerにおけるWindows Media Videoのサポートが終了するにあたり、今後の管理面を考慮して新しいシステムを検討するようになったんです』
運用するにあたって「手間がかからないこと」を最優先に検討していたところ「Power Contents Server」の後継機である「CLEVAS」の名前が挙がったと言います。
フォトロン社のサポートに満足していたため、安心してCLEVASの導入を決められた
CLEVASを選んだ決め手について、大石氏はこう振り返ります。
『慣れた機器の後継であったと同時に、現状のフォトロン社のきめ細やかなサポートに満足しているというのも大きな理由でした。常に状況に合わせた提案をいただけていますし、トラブルが発生しても、スムーズに対応してもらえるという期待がありました』
フォトロン社のサポートに満足しているという点に、藤野教授も同調します。
『担当の方が大学によく足を運んでくれるため、困りごとがあってもすぐ尋ねられるのは心強いですね。海外メーカーだとそもそも国内に窓口がなかったり、日本語対応がなかったりというケースも聞いているので、窓口が明確で「これはこの人に聞けばわかる」と担当がはっきりしているのは安心できます』
CLEVAS導入時も、手続きなど滞りなく、スムーズに進められたと言います。
『文部科学省の補助金の申請に必要な書類など、迅速に用意してもらえたので助かりました。機器ももちろんスケジュール通りに納品してもらえましたし、とても満足しています。後継機のためできることも増えており、今までよりも色々な使い方ができると感じています』
Spider Rec×CLEVASによって実践的なシミュレーション教育を実施
収録システム「SpiderRec」と配信システム「CLEVAS」は、集中治療室(ICU)を再現したシミュレーション教育やオスキー試験などで活用している、と藤野教授は話します。
『ICUでの処置を想定し、ルート確保やドレナージ管理が必要な現場を再現する実習をおこなっています。失敗から学ぶことは多いので、本番とは違って何度でも失敗できるのはとても貴重な経験と言えます。また、収録した内容を見返すことで、実習の最中は気づかなかった次の課題を見つけられることも多いですね』
実習の最中は集中のあまり視野が狭くなってしまうことがあるため、のちほど録画で客観的に自分を見られることがとても役に立つと言います。また、ほかの人の実習を見ることで「ああいうやり方もあるのか」と気づけることも多いそうです。
『シミュレーションルームでおこなっている実習は、CLEVASによってリアルタイムで別室のディブリーフィングルームで配信されます。この部屋は壁をホワイトボードにすることで、ライブ配信を視聴している学生がディスカッションしやすい環境を整えています』
参考:シミュレーション教育の環境
- 天吊りでの俯瞰撮影
- 人形の映像と波形の合成
- リアルタイムで収録・配信
- 配信先はディブリーフィングルーム&リモート
CLEVASを導入することで、多人数でのシミュレーション教育が可能になった、と藤野教授は続けます。
『ライブ配信によって、一度に大勢の学生が実習を受けられるようになりました。チームで課題に取り組む学習もあるので、学生同士のディスカッションも活発になり、学生が学習そのものに積極的になったと感じます』
CLEVASは実技試験でも活用されています。
『配信はオスキー試験でも利用しています。試験の点数を本人に伝えるので、試験の様子をエビデンスとして残すことで説得力が増しました。教員も収録内容を確認するため、適切なフィードバックにもつながります』
コロナ禍でのオンライン授業も、CLEVASでスムーズに実現。
CLEVASについて、藤野教授は通常の授業時だけでなく、緊急時にも役立つと強く実感したそうです。
『コロナ禍において通常の授業ができなくなったことで、CLEVASを導入したことによる効果を感じました。具体的には、大きく分けて「今までの講義の動画データを利用できる」「講義をオフラインからオンラインへスムーズに切り替えられる」という2点です』
1つ目は「今までの講義の動画データを利用できる」こと。
新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい始めた2020年。当初、教員・学生とも大学に来ることができませんでした。しかし、前年の講義の動画データをCLEVASでオンデマンド配信したことにより、学生は学習を続けられたのです。
『授業データを蓄積していたため、それを配信したことにより、必要以上に授業を止めずに済みました。今回のような感染症対策としてはもちろん、災害時のBCP対策としても非常に価値があると思います』
2つ目は「講義をオフラインからオンラインへスムーズに切り替えられる」こと。
前述の通り、コロナ禍によって、1クラス100人前後の学生全員を教室に集めて授業をおこなうことができなくなりました。しかし、CLEVASのライブ配信機能により「実習時は半分の学生が参加、残り半分の学生はオンラインで参加」という対応がすぐに実施できたそうです。
『緊急事態宣言が出てからも、オンライン講義への全体切り替えがスムーズでした。コロナ禍においてもシミュレーション教育を継続できたことは大きな成果です』
最後に、大石氏と藤野教授は、次のように語りました。
『学習が困難な状況でも、CLEVASによって授業を継続できました。これからもCLEVASを活用してさらに知識を深め、臨床現場で学習成果を発揮する、という循環を作っていきたいと思います』
ワークフロー
USER PROFILE
理念
キリスト教精神に基づき、人間の尊厳、倫理観を備え、ヒューマンケアリングを実践できる人材を育成し、 社会に貢献する事を教育理念とします
- 建学理念であるキリスト教の愛の精神に基づき、 誠実で豊かな人間性を養う
- あらゆる健康レベルにある人々の健康課題を 解決する能力を身につけ、エビデンスに基づいた看護を実践できる能力を養う
- 保健・医療・福祉・教育等の専門職や住民と 連携・協働し、専門性を活かした看護を実践できる 基礎的能力を養う
- 専門職としてグローバルな視野から看護を探求し、 継続して自己研鑽できる能力を養う
福岡女学院看護大学 様
- 学長
- 片野 光男
- 所在地
- 福岡県古賀市千鳥1-1-7
- 学部
- 看護学部
※ この記事は2022年10月取材時の情報です
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