オンプレミス型動画配信システムのおすすめ比較!本当にオンプレミスが最適なのかも解説
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セキュリティを重視する企業では、動画配信システムを導入する際に「オンプレミス型」の製品を選ぶことが多いでしょう。オンプレミス型はクラウド型に比べて秘匿性が高く、安心して機密情報も配信できるからです。
しかしオンプレミス型は初期費用が高額な上、クラウド型とは違って固定資産を持つことになります。そのため「本当にオンプレミスで良いのか」「導入するならどの製品が自社に最適なのか」と悩む企業も多いでしょう。
そこでこの記事では以下の点を解説します。
- オンプレミス型の動画配信システムを選ぶべき企業、そうでない企業
- オンプレミス型の動画配信システムにはどんな製品があり、それぞれどう違うのか
- どのような企業にどの製品がおすすめか
ぜひ参考にしてください。
本当にオンプレミス型にするべき?クラウド型動画配信システムとの違いを比較
オンプレミス型とクラウド型の動画配信システムでは、主に以下の点が異なります。
クラウド型 | オンプレミス型 | |
---|---|---|
初期費用 | 10万~30万円程度 | 300万~1,000万円程度 |
運用費用 | 月額10万~20万円程度 | 年額30万~100万円程度 |
セキュリティ | 高い | 非常に高い |
運用開始までの期間 | 短い | 長い |
その他のメリット | ・管理が簡単 ・自宅や営業先でも利用できる | 自社用にカスタマイズできる場合もある |
その他のデメリット | 長期に渡って利用すると、総費用がオンプレミス型を上回る(多くの場合は5年程度) | ・固定資産を持つことになる ・システムの運用や管理にリソースが必要 |
オンプレミス型はクラウド型に比べてセキュリティ的に非常に安全といえます。社内にネットワークサーバーを構築し、外部のインターネットから遮断された環境を作れるためです。
ただしコストや運用リソースにおいて、デメリットがある点も把握しておかなければいけません。
例えばオンプレミス型では「システム利用」に対する月額料金はありませんが「システム保守」の費用が年間30万~100万円(月間数万円)程度発生します。これは動画配信システムを正常に稼働させ続けるサポート費にあたります。
またクラウド型とは異なりハードウェアやソフトウェアを自社で保有するため、固定資産を持たなければいけません。それらの運用・管理が煩雑になる点も無視できないデメリットでしょう。
オンプレミス型の動画配信システムがおすすめな企業
「クラウド型はセキュリティ面で心配だ」「クラウド型は絶対にNGだ」と考える企業に、オンプレミス型がよく選ばれています。
一例ですが、オンプレミス型に向いている企業は以下の通りです。
- 銀行
- 証券会社
- 保険会社
- 製薬会社
- 医療機関
- 製造業
逆に「初期費用をなるべく抑えたい」「システムを自社で運用するリソースを確保できない」という場合はクラウド型が向いているかもしれません。
以上を元に、自社には本当にオンプレミス型が合うかを考えてみてください。
どうしても迷う場合は「クラウド型とオンプレミス型の両方を提供しているベンダー」に相談し、どのように導入すべきか意見を聞いてみるのも良いでしょう。
おすすめのオンプレミス型動画配信システムを比較!
オンプレミス型の動画配信システムを提供している企業はそこまで多くありません。おすすめの製品を一覧表で紹介します。
オンプレミス型動画配信システム | 適した活用方法 | 料金プラン |
---|---|---|
CLEVAS(クレヴァス) | 社員研修 社内情報共有 | 要問い合わせ |
Bizlat | ライブ配信 Webマーケティング 動画配信ビジネス 動画コンテンツの販売 など | 要問い合わせ |
クラストリーム | 製品プロモーション コンテンツ販売 情報共有 など | 要問い合わせ |
PrimeStage | 製品プロモ—ション ライブ配信 など | 要問い合わせ |
基本的にどの製品も料金プランなどの詳細は非公開です。気になる製品があれば資料請求や問い合わせをしてみてください。
なお製品によって、適した活用方法が異なります。そのため自社で動画配信システムを利用する目的に合わせて選んでみてください。
それでは各製品の特徴を紹介します。
オンプレミス型のおすすめ1:CLEVAS(クレヴァス)
向いている活用方法 | 社員研修、社内情報共有 |
料金プラン (初期費用・保守費用) | 要問い合わせ ※無料トライアル可能 |
ストレージ容量 (動画を保存できる量) | 要問い合わせ(大容量) |
配信形態 | オンプレミス型、クラウド型 ※どちらかを選択できます。 |
CLEVAS(クレヴァス)は学習や研修に特化した動画配信システムです。
「動画配信システムを使って社員研修や情報・ノウハウ共有を行いたいが、セキュリティ面が不安でクラウド型は導入できない」という企業によく採用されています。
以下のような、動画での学習体制を構築するのに必要な機能が全て備わっています。
- 自社専用の動画教材を作成・編集できる機能
- 動画をストリーミング配信し、受講者に最適な形で視聴できる機能
- 受講者の管理や分析が行える機能
- ZoomやLMS(学習管理システム)等との連携機能
- 安全に利用できるセキュリティ機能
例えば次のような流れで動画を作成・配信し、研修を行えます。
使用例 | |
---|---|
(1)教材動画を撮る | ・PC画面を丸ごと録画/録音できる独自機能「デスクトップレコーダー」を使って、独自の研修動画を作成 ・Zoomと連携し、Zoomで録画した研修や情報共有の映像を教材化 ・既存の動画をそのままアップロード |
(2)教材動画を編集する | ・動画の不要部分をカット ・動画に字幕や見出しを付ける |
(3)動画を配信する | ・動画へのアクセス権限設定を行い、特定の人のみに特定の動画を配信 ・動画途中の任意のタイミングで小テストやアンケートを設置 |
(4)動画を視聴する (利用者サイド) | ・閲覧中に再生速度を変更 ・任意のタイミングで質問や自分のみ閲覧できるメモを書き込み、学習に役立てる ・設置された小テストを行い、理解度を測る ・検索機能を使って目的の動画を素早く探す |
(5)視聴ログを分析する | ・再生回数やコメント数・動画の評価数などを折れ線グラフで可視化 ・研修の浸透状況や理解度を把握し「どの部分の理解度が低いか」「今後どんなコンテンツを追加すべきか」などを分析 |
【上記(4):動画を視聴しているときの様子】
CLEVASはセキュリティに厳しい金融・保険・製造業などでも多く取り入れられています。「社内会議の録画映像を配信し、アクセス制限をかけて特定のキーパーソンのみ閲覧できるようにする」といった使い方も可能です。
「セキュリティに最大限配慮しながら研修用の動画を配信したい」という企業は、ぜひCLEVASのオンプレミスをチェックしてみてください。
オンプレミス型のおすすめ2:Bizlat
向いている活用方法 | ライブ配信、Webマーケティング、動画配信ビジネス、動画コンテンツの販売 |
料金プラン (初期費用・保守費用) | ・Express:要問い合わせ ・Business:要問い合わせ ・Commerce:要問い合わせ |
ストレージ容量 (動画を保存できる量) | 要問い合わせ(大容量) |
配信形態 | オンプレミス型のみ |
Bizlatはライブ配信とVOD配信の両方に対応した、オンプレミス型の動画配信システムです。
動画配信ビジネス(第三者へ動画配信サービスを行う事業)への活用や、動画を使った自社のWebマーケティングを行うことも可能です。
例えば動画を検索エンジンにインデックスさせ、ツールと連携してアクセス解析を行えます(オプションが必要になる場合もあります)。またSNSと連携させ、FacebookやTwitterなどに動画を配信できます。
プランは3つあり、それぞれできることが異なるので自社の目的に合わせて選んでみてください。なおBizlatでは自社にマッチした機能の追加・変更にも柔軟に対応してもらえます。
オンプレミス型のおすすめ3:クラストリーム
向いている活用方法 | 製品プロモーション、コンテンツ販売、情報共有など |
料金プラン (初期費用・保守費用) | 要問い合わせ |
ストレージ容量 (動画を保存できる量) | 要問い合わせ |
配信形態 | オンプレミス型、クラウド型 |
クラストリームは様々な用途で活用できる動画配信システムです。
クレジットカード決済にも対応しているため、動画コンテンツをクローズドな環境で販売することも可能です。他にも「データセンターに導入し、他社にプラットフォーム自体を提供する」といった使い方をされることもあります。
また独自のセキュリティ機能「ウォーターマーク」を使って、動画内に視聴者特定コードを埋め込むことも可能です。万が一視聴者からの情報漏えいが発生しても、すぐに流出元を特定できるでしょう。
オンプレミス型のおすすめ4:PrimeStage
向いている活用方法 | 製品プロモーション、ライブ配信など |
料金プラン (初期費用・保守費用) | 要問い合わせ |
ストレージ容量 (動画を保存できる量) | 要問い合わせ |
配信形態 | オンプレミス型、クラウド型 |
PrimeStageは映像製作のサポートに力を入れている動画配信システムです。
例えば製品のプロモーションビデオを制作したい場合に、コンセプト企画や台本作成・キャスティングなどの提案やサポートを受けられます。またライブ配信に対応しているので、イベントや展示会向けに動画を配信したい企業にも適しています。
企画段階から質の高いサポートを受けたい場合は、ぜひ検討してみてください。
オンプレミス型動画配信システムの選び方
オンプレミス型の動画配信システムの多くは、料金プランなどを公開していません。そのため選ぶ際は以下の点を重視すると良いでしょう。
- 活用目的に合わせて選ぶ
- 問い合わせや資料請求をして、担当者に詳細を聞く
選び方1:活用目的に合わせて選ぶ
前述の通り動画配信システムは、製品によって最適な活用方法が異なります。
「社員研修用の動画を配信したい」という場合は学習に役立つ機能(動画教材の作成や小テストの実施機能など)が充実している製品を選ぶと良いでしょう。一方で動画コンテンツの販売を行いたいなら、決済機能が搭載されている製品を選ばなくてはいけません。
改めて活用目的別のおすすめ製品を紹介します。
オンプレミス型動画配信システム | 適した活用方法 |
---|---|
CLEVAS(クレヴァス) | 社員研修 社内情報共有 など |
Bizlat | ライブ配信 Webマーケティング 動画配信ビジネス 動画コンテンツの販売 など |
クラストリーム | 製品プロモーション コンテンツ販売 情報共有 など |
PrimeStage | 製品プロモーション ライブ配信 など |
クラウド型も含めた動画配信システム一覧を見たい方は、こちらの記事を参考にしてください。
>>動画配信システムのおすすめ比較!選び方や法人向け17サービスの違い
選び方2:問い合わせや資料請求をして、担当者に詳細を聞く
オンプレミス型動画配信システムの多くが詳細を「要問い合わせ」としている理由は、状況に応じてシステムの導入方法や料金などが異なるからです。
例えばどんな動画をどのくらい配信したいのかによって、必要なストレージ容量は異なります。また「何人が同時にアクセスするか」「どのような規模で動画配信を行うか」「どんな使い方をするか」等によっても、料金プランや必要なオプションが大きく異なります。
そのため気になる動画配信システムがあるなら、まず資料請求や問い合わせなどを行い担当者に相談するのがおすすめです。自社に適した導入方法や使い方を提案してもらえるかもしれません。
まとめ
オンプレミス型の動画配信システムはセキュリティが非常に高い反面、コストが高く管理も煩雑というデメリットがあります。
各々のデメリットを把握した上で「クラウド型はセキュリティ面でどうしても心配だ」という場合は、オンプレミス型を採用するのがおすすめです。具体的には以下のような企業(機関)に適しているでしょう。
- 銀行
- 証券会社
- 保険会社
- 製薬会社
- 医療機関
- 製造業
もし社員研修や社内の機密情報を安全に配信したい場合は、CLEVAS(クレヴァス)を検討してみてください。CLEVASはセキュリティが強固なのはもちろん、研修や情報共有に適した機能を豊富に備えています。
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