IP映像伝送のメリットから考える、IP映像伝送の簡単な実現方法
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近年のネットワークインフラの目覚ましい発展とインターネット技術の向上により、映像伝送/配信環境は飛躍的な進化を遂げています。
これらの映像伝送/配信環境を実現するために用いられているコア技術の一つがイーサネット・IP技術で、その技術を利用して映像を伝送することを「IP映像伝送」といいます。
昨今のエンターテイメント業界/市場では、従来のテレビ・ラジオといった媒体(メディア)から、インターネットを利用したライブストリーミングなどの新しい媒体(メディア)での情報発信へと広がりを見せており、どこからでも、どんな機器でも映像を伝送できる「IP映像伝送」に注目が集まっています。
この記事では、IP映像伝送のメリットや、今すぐ、簡単にIP映像伝送を実現する方法を詳しく解説します。
IP映像伝送とは?
IP映像伝送、すなわち、IPを利用して映像を伝送する、というフレーズだけを聞くと難しいテクノロジーに聞こえますが、現在は広く一般的に利用されている技術です。
昨今のエンターテイメント業界/市場は、テレビやラジオといった従来の媒体(メディア)から、インターネットやそれを利用したライブストリーミングなど、新しい媒体(メディア)へと広がりつつあります。その背景には、近年のネットワークインフラの目覚ましい発展とインターネット技術の向上があげられます。プロ用途だけでなく、一般的なエンドユーザーがその恩恵を得られるほど、映像伝送におけるブロードバンド環境が普及しています。
「IP映像伝送」とは、イーサネット・IP技術を使った映像伝送の方法です。
IP技術を利用して映像伝送をおこなうことで、どこからでも、どんな機器でも映像が伝送でき、映像が共有できます。このIP映像伝送は、個人での利用目的以外にも、最近では放送局のニュース、報道コンテンツなどでも応用されています。
このように、“リアルタイムの映像を届ける”というニーズは益々高まってきており、IP映像伝送が威力を発揮する場面が増えてきています。
高価なネットワーク回線を利用して、高画質、高解像度、高ビットレートで映像伝送をおこなうプロフェッショナル向けのIP映像伝送もありますが、インターネットを利用して、地域のイベントをソーシャルメディアに対して発信したい、スマートフォンやモバイル型の機器を利用して目の前の映像をリアルタイムで映像配信したい、という時にも、IP映像伝送は便利です。
では、「IP映像伝送」を利用することでどんなメリットがあるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
IP映像伝送の3つのメリット
映像伝送をIP化する、いわゆるIP映像伝送のメリットとしては、以下のものがあげられます。
- IP映像伝送のメリット:帯域を確保できる
解像度やそのフォーマットに依存しないインフラであるIP映像伝送では、HDだけでなく、4Kや8Kといった高解像度の映像信号を伝送するための帯域を比較的容易に確保できます。 - IP映像伝送のメリット:長距離でも対応できる
従来の映像伝送と比較してIP映像伝送では、光の通信を利用できるため、長距離でも対応できます。 - IP映像伝送のメリット:映像伝送環境整備のコストを削減できる
IP映像伝送のために必要な機器は、専用機材でなくPCなどの汎用的な機材が利用できるので、環境を用意するためのコストを削減できます。
以上の3つのメリットから、IP映像伝送は汎用的な技術であり、それゆえ発展のスピードが早い、ということが理解できます。しかし、その一方で、IP映像伝送は、本当に誰でも簡単に利用できる技術なのでしょうか?光の回線を占有し、帯域を保証するためのコストはまだ高く、テクノロジーが一般的になってもコストが見合わない、というシーンが多いのではないか?と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
IP映像伝送を簡単に実現するためには、【テクノロジー】【ネットワーク環境】【それらに必要な機器やサービスが簡単に使えること】が条件になります。次の章で詳しく見ていきましょう。
簡単にIP映像伝送するためのキーポイントは“インターネット利用”
前述のとおり、IP映像伝送を簡単に実現するためには、テクノロジー、ネットワーク環境、それらに必要な機器やサービスが簡単に使えること、が条件になります。ここでは「テクノロジー」「ネットワーク環境」について考えてみたいと思います。
ネットワークについて考える
IP映像伝送に必須なもの、それは、伝送したい拠点を結ぶネットワーク回線や、配信サーバまでの安定的なネットワークの経路です。
簡単にIP映像伝送をおこなうなら、どこでも比較的手配が容易なインターネット回線を利用したいのではないでしょうか?ただし、いわゆるインターネットは、時間や場所によって通信が不安定だったり、品質(パケットロスなど)に不安がある方も多いでしょう。
インターネット回線のクオリティをコントロールするのは難しいことですが、映像データ、パケットを伝送する仕組み・テクノロジーで解決することができます。
テクノロジーについて考える
「SRT」 というプロトコルをご存じでしょうか?
HAIVISION社がリリースしたこのIPストリーミングにおけるテクノロジー「SRT」は、制御が不可能なインターネットを利用して、安全なIP映像伝送を実現します。
ネットワークのジッター(帯域の上下、不安定さ)に対応するための SRTレイテンシーや、パケットロスで失われたデータを再送信するための仕組み「ARQ (Automatic Repeat reQuest の略) 」を備えることで、インターネット上でも安心して映像を伝送することができます。
HAIVISION社が公開している Broadcast IP Transformation Report 2022 のなかで、世界の放送局、またはライブストリーミング配信をビジネスとするプロダクションなどへのアンケートとして、現在どのトランスポートプロトコル(IP映像伝送をするためのIPプロトコル)を利用しているか?に対する回答として、全体の 63% が「SRT」 と回答し、映像伝送に利用されているすべてのプロトコルのなかで、1位を獲得しています。
■関連記事:映像伝送プロトコル「SRT」とは?その特長と活用方法を解説
機器やサービスについて考える
ここまでで、インターネットと「SRT」を利用できる機器があれば、簡単にIP映像伝送できることは分かりました。必要なパーツがそろったので、あとはそれらを接続、簡単にオペレーションできるものがあれば、IP映像伝送の準備は万端です。
しかし、「SRT」を利用したIP映像伝送では、通信に必要なルータやグローバルIPアドレスの管理など、一般的にやや煩雑と思われる準備も必要です。
これらを解決するのが、拠点間映像伝送サービス「Photron Live Cloud Service(LCS)」です。
今すぐ、簡単にIP映像伝送するなら「Photron Live Cloud Service(LCS)」
拠点間映像伝送ゲートウェイサービス「Photron Live Cloud Service(LCS)」は、誰でも簡単に「SRT」を利用したIP映像伝送がおこなえるサービスです。
拠点間映像伝送ゲートウェイサービス「Photron Live Cloud Service(LCS)」の特長
- SRTを利用するための設定やサーバ機能を自動振り出し
SRTを利用するために必要な設定やサーバ機能をシステムが自動で振り出します。これらの情報を利用するだけで、簡単に映像伝送が可能です。 - SRT対応機器はインターネットに接続するだけ
SRT対応機器はインターネットに接続するだけ。光ファイバーやVPNを使用する場合に必要だったルータ等の煩雑な設定は不要です。 - 手軽な価格で利用できる
最短1週間で 15,000円(税抜) という圧倒的コストパフォーマンス。必要な時に必要な期間だけ利用できます。初期投資やランニングコストをかけることなく「SRT」を活用できます。 - 定額制で利用計画が立てやすい
利用した帯域や時間によって課金されることもないので、利用計画を立てやすいことも特長の一つです。予想以上に使いすぎてしまって思っていたよりも費用がかかってしまった、などということは決して起こりません。
フリートライアルも利用できるので、一度自分の環境で利用してその品質と、驚くほど簡単に映像伝送できることを体感できます。お手元にインターネット、それと同等のネットワーク環境があればすぐにSRTで映像伝送ができます。
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