研修動画を配信できるシステム！クローズド環境での配信方法を紹介

• 講義収録・動画配信
• #講義・研修

動画研修を検討する際に「特定の人に特定の研修動画を見せたい」と考える企業も多いのではないでしょうか。

研修動画を配信するには、大きく分けて次の3つの方法があります。

• クローズドな環境を作って安全に配信できる「研修向け動画配信システム」を使う
• ある程度のリスクを承知の上で、不特定多数が視聴する動画プラットフォームを利用する（YouTubeなど）
• 同じくリスクを承知の上で、クラウドサービスを使って動画を共有する（Googleドライブなど）

この記事では主に、クローズドな環境を作って動画を配信できる「研修向け動画配信システム」を利用する方法について解説します。「セキュリティに注意しながら安全に研修動画を配信したい」「比較的規模の大きい動画研修を行いたい」と考える企業は、ぜひ参考にしてください。

記事後半では、企業研修に最適な動画配信システムに絞っておすすめ製品を紹介します。

社員研修に最適な動画配信システムとは？

そもそも動画配信システムとはオンライン上で特定のユーザーに対して、クローズドな環境で動画コンテンツを配信できるシステムのことです。

以下のように、数多くの企業向け動画配信システムが販売されています。

• CLEVAS（クレヴァス）
• MOOGA
• OneStream
• Vimeo
• viaPlatz
• ULIZA
• millvi

様々な種類があるため、機能や適した用途をしっかり確認しなければいけません。特に「社内教育・研修」に向いている動画配信システムには、以下の3つの特徴があります。

1. 動画の配信だけでなく、教育や効果測定を効率的に行う機能も備わっている
2. セキュリティが強固である
3. 社員研修を想定した料金プランになっている

社内研修に活用するなら教育用に特化した製品を選ばないと、システムの機能やメリットを十分に活用できません。中には「商品プロモーションやセミナー配信」など、オープンな場面での配信を得意とする動画配信システムも存在するからです。

それでは研修用動画配信システムの3つの特徴について、詳しく確認しましょう。

特徴1：動画の配信だけでなく、教育や効果測定を効率的に行う機能も備わっている

教育に特化した動画配信システムには、効率的に教育を進めるための機能が備わっています。

例えば以下のような教育機能・効果測定機能が用意されています。

• 独自教材の作成機能
• 動画の編集機能
• 動画へのコメント機能（視聴者と講師のコミュニケーションが行える）
• 理解度テストの実施機能
• 動画視聴状況の分析機能
• Web会議ツールと連携し、録画した動画を配信できる機能（集合研修をWeb会議ツールで行う場合、録画を見逃し配信できる）
• LMS＝学習管理システムとの連携機能（LMSを使ってテキストでのオンライン研修も行う場合、動画配信システムとのスムーズな連携が行える）

とはいえ、上記のいくつかは他の動画配信システムにも実装されており、機能を比較しつつ最適なものを選ぶのは難しいかもしれません。そこで注目したいのが、以下2つのポイントです。

1. オリジナル動画の作成・編集機能があるか
2. Web会議ツールやLMSとの連携性が高いか

自社独自の情報やノウハウなどに関する動画研修を行うには、自社で動画を作成し、配信する必要があります。「配信」は基本的にどのシステムでも行えますが「作成」のできるシステムはそこまで多くないでしょう。

例えば弊社が提供する、教育専用の動画配信システム「CLEVAS（クレヴァス）」では、オプションを利用すればPC画面を丸ごと録画できます。また、Web会議ツールで行ったオンライン研修を、オンデマンド動画化することも可能です。そのため最低限のコスト・工数で自社独自の研修動画が作れるでしょう。

CLEVASの動画編集機能

行いたい研修・欲しい機能がある程度決まっているなら、動画配信システムのベンダーに問い合わせてみるのも良いでしょう。各製品でできること・できないことは、公式ホームページを見ただけでは分からない場合もあるからです。いざ製品の詳細を聞いてみると「やりたいことが実際にはできなかった」というケースもあるのです。

特徴2：セキュリティが強固である

社内研修目的で使用する動画配信システムは、セキュリティの安全性が高いという特徴があります。

セキュリティ性能の低いシステムを使用すると、社外秘情報が外部流出する危険性が高まります。研修用動画配信システムを選ぶ際は、必ず以下の機能を有していることを確認しましょう。

• 視聴権限の範囲を変更できる機能
• IPで除外設定できる機能
• 動画の配信方法がストリーミング形式であること

より強固なセキュリティを求める企業向けに、オンプレミスで運用できる製品もあります。オンプレミスとは、サーバーを自社内に設置できる仕組みのことです。外部サーバーを使用するクラウド型（一般的な提供形態）とは異なり自社内で管理できるため、情報漏えいのリスクを抑えやすいでしょう。

セキュリティ要件に厳しい企業だとオンプレミスしか導入できないケースもあるので、確認してみてください。

特徴3：社員研修を想定した料金プランになっている

動画配信システムによって料金プランが大きく異なる場合があります。初期費用や月額料金だけでなく、以下の要素もプランによって違いが出ます。

• 動画の保存容量
• 1カ月に配信できる量
• 同時にログインできる人数

そのため自社の利用目的や規模などを考え、マッチするプランが用意されている製品を選ぶのがおすすめです。

例えば、利用従業員が500名以上などの大企業向けの製品では、動画のストレージや月間配信量・同時ログイン人数などがある程度確保されていることが多いでしょう。当然、費用も高額になりがちです。

一方で利用従業員がそこまで多くなかったり、小規模な研修のみを想定していたりする場合は、月額料金10万円以下の製品でも事足りる可能性があります。

ただ料金だけで比較検討するのではなく、容量や同時ログイン人数などを考え、自社の運用方法にマッチした製品を選びましょう。

社員研修に向いている、おすすめの動画配信システム3選

これまで解説してきた内容を踏まえ、研修向きの動画配信システムを具体的に紹介していきます。

おすすめの製品は、次の3つです。

動画配信システム	月額料金	容量	転送量 （月間）	配信形態
CLEVAS（クレヴァス）	要問い合わせ	300GB～ （大容量可）	10TB～（クラウドの場合）	・クラウド ・オンプレミス
MOOGA PLUS	30,000～ 150,000円	30GB～ 2TB	300GB～ 2TB	クラウド
viaPlatz	40,000～ 120,000円	5GB～ 30GB	100GB～ 300GB	・クラウド ・オンプレミス

各システムの特徴やおすすめのポイントを見ていきましょう。

おすすめ1：CLEVAS（クレヴァス）

料金プラン	要問い合わせ
データ容量（動画を保存できる量）	300GB～（大容量可）
転送量（1カ月に配信できる量）	10TB～（月間）
配信形態	クラウド、オンプレミス

CLEVAS（クレヴァス）は、研修や教育専門の動画配信システム（大規模向け）です。他の製品に比べて以下の点が特徴的です。

• PC画面をそのまま録画できる独自機能「デスクトップレコーダー」によって、自社独自の動画を簡単に作成できる
• Web会議ツールと連携し、録画した研修動画をそのまま教材として流用できる
• 管理者権限が細かく設定でき、大規模でも柔軟に、かつ安全な運用が行える

もちろん、基本的な動画編集機能や小テスト/アンケートの設置機能・視聴ログの分析機能など研修用動画配信システムが持つべき機能は完備しています。

CLEVASは、研修動画の作成・編集・配信・分析がワンストップで行える製品といえるでしょう。

また、CLEVASの利用料金はアカウント数ではなく、同時ログイン人数によって決まります。実際の利用者によってコストを調整できるため、特に規模の大きい企業にとってはコストパフォーマンスが高くなりやすいでしょう。

大企業や多店舗展開している企業・大規模の動画研修を導入したい企業などに好まれているので、当てはまる場合はぜひ検討してみてください。

おすすめ2：MOOGA PLUS（ムーガプラス）

料金プラン	スターター：30,000円/月 スモール：50,000円/月 ミディアム：100,000円/月 ラージ：150,000円/月
データ容量（動画を保存できる量）	30GB～2TB
転送量（1カ月に配信できる量）	300GB～2TB（月間）
配信形態	クラウド

MOOGA PLUSは料金プランが細かく分かれた動画配信システムです。

研修に特化しているわけではありませんが、社内の情報共有や教育・マニュアルの配信などが主な利用用途となっています。シンプルな管理画面が最大の特徴であり、直感的な操作が可能です。

中小規模企業や限定的に動画研修を活用する企業向けのプラン展開になっており、小容量であれば月額30,000円という低価格で利用できます。

小規模の動画研修を行いたい場合は、ぜひ一度検討してみてください。

おすすめ3：viaPlatz（ビアプラッツ）

料金プラン	パブリッククラウド：40,000～120,000円/月 プライベートクラウド：125,000円～/月 オンプレミス：1,600,000円～
データ容量（動画を保存できる量）	5GB～
転送量（1カ月に配信できる量）	100GB～
配信形態	クラウド、オンプレミス

viaPlatzは「技能伝承・技能継承」を主用途とした、教育用の動画配信システムです。

セキュリティ性能の高さが特徴的で2段階認証機能や高度なアクセス制限を設定でき、オンプレミスでの運用もできます。

またライブ配信機能やディスカッション機能、理解度テスト等はオプションになるので、自社に必要な機能だけ選んで契約することが可能です。

その他の動画配信システムについてはこちらの記事で紹介しています。
＞＞動画配信システムのおすすめ比較！選び方や法人向け17サービスの違い

まとめ：クローズド環境で安全かつ効率的に研修動画を配信しよう

研修用の動画を社内限定のクローズドな環境で配信する際には、以下3つの特徴を持つ「動画配信システム」を活用しましょう。

1. 教育や効果測定を効率的に行う機能も備わっている
2. セキュリティが強固である
3. 社員研修に適した料金プランになっている

大企業や多店舗展開している企業、大規模の動画研修を導入したい企業は、ぜひ研修・教育専門の動画配信システム「CLEVAS」を検討してみてください。