動画配信システムの費用相場・料金体系!安く導入できる製品は?

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目次

動画配信システムの導入には高額な費用がかかる場合があります。

  • 「事前に費用を把握しておき、予算内に収まるかを確認したい」
  • 「なるべく安く、自社の課題解決に最適な製品を選びたい」

と考える担当者も多いでしょう。

しかし動画配信システムの費用は、「導入目的」「配信する動画の量」などによって大きく異なるため、全ての企業に当てはまる目安は存在しません。また各製品の費用は「最低料金」の記載となっていることがほとんどなので、注意が必要です。

そこでこの記事では、そもそも動画配信システムの料金体系がどのようになっているのかを解説し、「企業の課題解決」を目的とした場合の費用例を紹介します。

各製品の料金比較表なども用意しているので、ぜひ参考にしてください。

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動画配信システムの費用相場と料金体系(何にいくらかかるのか)

前提として、動画配信システムを構築するには大きく分けて2つの方法があり、どちらを選ぶかによって費用が異なります。

  • クラウド型のパッケージ製品を導入する方法
  • オンプレミス型のパッケージ製品を導入する方法

それぞれの具体的な費用相場を見ていきましょう。

※なお現在主流なのはクラウド型です。初期費用が安く済み、かつシステムを自社で保有する必要がなく、運用リソースの確保も不要だからです。

クラウド型動画配信システムの費用相場

一般的な企業では、主にクラウド型の動画配信システムを導入します。その場合は以下の費用がかかることを想定しておきましょう。

内訳費用
初期費用10万~30万円
月額料金(サービス利用料)10万~20万円/月

※この金額は、企業の課題解決を目的として、利用人数やアップロードできる動画容量などを十分に考慮した場合の目安です。

クラウド型の動画配信システムでは、ベンダーが用意したインターネットを利用して動画を配信します。そのため月額料金がかかるのが特徴です。

上記に加えて、各社の使い方に合わせてオプションを追加していく形になります。

オプションには、他のシステムとの連携機能や、動画プレイヤーの機能強化など、様々なものがあります。大規模イベントのライブ配信システムを利用する場合は、機材のセッティングや当日の運用支援などをオプションにすることもあるでしょう。

オンプレミス型動画配信システムの費用相場

セキュリティに厳しい企業では、オンプレミス型が推奨されることも多いです。その場合は以下の費用がかかることを想定しておきましょう。

内訳費用
初期費用300万~1,000万円
運用保守費用30万~100万円/年

※この金額は、企業の課題解決を目的として、利用人数やアップロードできる動画容量などを十分に考慮した場合の目安です。

オンプレミス型は、クラウド型に比べて初期費用が高額です。

システムを自社で保有するため毎月の利用料はかかりませんが、運用保守(システムを安定して稼働させるための支援・問い合わせ対応など)のための費用がかかります。

こちらでもクラウド型と同様に、必要に応じてオプションを追加していきます。

フルスクラッチでゼロから開発する場合は、非常に高額になる

ここまで解説してきた内容は「パッケージ製品」という、一般的に必要な機能が組み込まれている製品を導入する費用です。しかし稀に、動画配信システムをゼロから構築する「フルスクラッチ」という方法を取ることがあります。

フルスクラッチを行う場合は、その企業に合わせてオーダーメイドの製品を作るため、費用が高額になります。

内訳費用
初期費用2,000万円~
運用保守費用要問い合わせ

よほどの事情がない限りは、コストが低く済む「パッケージ製品」を検討するのがおすすめです。

詳細はこちらの記事をご覧ください。
>>動画配信システムの構築方法・自社用配信サーバーの作り方!費用や運用時の注意点も解説

動画配信システムの料金は「利用人数」や「ストレージ容量」などによっても異なる

動画配信システムの料金は、利用する企業の目的や利用方法などによって大きく異なります。

特に以下の項目によって高くなったり、逆に安く済んだりすることがあります。

  • 利用人数(ライセンス数)
  • 同時ログイン人数
  • ストレージ容量(動画を保存できる容量)
  • 月間転送量(1か月で動画を配信できる量)

例えば「複数拠点で利用し、毎月たくさんの研修動画を視聴できるシステムを構築したい」という場合は、ある程度高額になってしまうことが多いです。一般的には15万円~25万円程度を考えておく必要があります。

しかし逆に、数人だけで動画を見られる環境が作れればよいのなら、費用は安く済むことが多いです。場合によっては5万円など、格安で利用できる製品もあります。ただし十分な機能を供えていない可能性もあるので、導入する前に「本当に自社の使い方にマッチしているのか」を確認するのがおすすめです。

動画配信システムの費用は「最低料金」の記載となっているケースがほとんど

ここまで見てきたように、動画配信システムの料金は状況によって大きく異なります。

そのため、正確な金額を料金表に記載することが難しく、「○○円~」のような最低料金の記載となっていることがほとんどです。「自社の課題解決」に最適なプランやオプションを選択すると、記載されている金額よりも高くなるケースが多いので、注意してください。

そのような背景も踏まえると、記事前半で紹介した金額を想定しておけば、大きく外れることは少ないと言えます。

費用相場
クラウド型の場合初期費用:10万~30万円
月額料金:10万~20万円/月
オンプレミス型の場合初期費用:300万~1,000万円
運用保守費用:30万~100万円/年

詳細はベンダーに問い合わせを送って、「自社の使い方ならいくらになるか」を見積もってもらうのがおすすめです。

各動画配信システムの費用やプランを比較

人気の動画配信システムの費用や、プラン内容を一覧表にして比較しました。

月額料金初期費用ストレージ
(動画の保存量)
転送量の上限
(月間の配信量)
CLEVAS8万円~要問い合わせ300GB~10TB~
Vimeo700~7,500円
※有料ライセンス1つ当たり
要問い合わせ
2TB
OneStream10,780円~無料~10GB~無制限
Millvi50,000円~100,000円500GB~300GB~
ULIZA50,000~
100,000円
50,000~
100,000円
300GB1,000GB~

※現在主流の「クラウド型」のプランを記載しています。また月額料金や初期費用は「最低価格」が記載されていることに注意してください。

なおストレージと転送量に関しては、以下を目安に必要量を考えてみてください。

  • ストレージが100GBあると、高画質の動画約120時間分を保管できる
  • 転送量の上限が300GBあると、約400時間分を配信できる

それでは、各製品の詳細を解説していきます。

(1) CLEVAS(クレヴァス)の料金プランや費用

CLEVAS(クレヴァス)は社員研修や、社内の情報共有・ノウハウ共有に特化した動画配信システムです。大人数で利用することを前提としており、規模の大きい企業で利用した場合にコストパフォーマンスが高くなります。

CLEVASの料金プランは非公開になっています。理由は導入する企業によって、同時ログイン人数や必要ストレージなどが大きく異なるからです。

そのためここでは、CLEVASの費用を一例として紹介します。

プラン初期費用月額料金データ容量転送量
Entry要問い合わせ8万円/月~300GB10TB
Standard要問い合わせ14万/月~500GB10TB

CLEVASの料金は利用人数(ライセンス数)ではなく「同時ログイン数」によって増減します。そのため大人数で利用する場合でも、同時にログインできる人数を調整することによって、実際の利用量に応じたコストに抑えられるというメリットがあります。

そのため、CLEVAS自体は特別安い製品ではないものの、規模の大きい企業にとってはコストパフォーマンスに優れる製品と言えるでしょう。

以上の特徴から、次のような企業によく導入されています。

  • 規模が大きく、大人数に対して研修や情報共有を行いたい企業
  • 多店舗展開しており、各拠点で同じ研修を行い、技術やサービス品質の均一化を図りたい企業
  • 独自ノウハウを動画マニュアルにして蓄積し、コストカットを行いたい企業

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(2) Vimeoの料金プランや費用

(引用元:Vimeo


プラン初期費用月額料金(※)データ容量転送量
Starter要問い合わせ1,200円/月2TB/月
Standard要問い合わせ2,900円/月2TB/月
Advanced要問い合わせ5,500円/月2TB/月

※有料ライセンス(投稿者・管理者に当たるライセンス)1つにつき、上記の月額料金がかかります。

Vimeoは主に、動画マーケティングや製品プロモーションなどに適した動画配信システムです。

料金が非常に安く見えますが、これは1有料ライセンス当たりの金額である点に注意が必要です。またVimeoではストレージ容量の制限はなく、公開できる動画の本数に制限があります。

  • Starter:5本/月
  • Standard:10本/月
  • Advanced:20本/月

※有料ライセンス1つ当たり

(3) OneStreamの料金プランや費用

(引用元:One Stream
プラン初期費用月額料金データ容量転送量
基本プラン無料10,780円/月10GB無制限
Proプラン無料21,780円/月30GB無制限
Businessプラン無料43,780円/月60GB無制限
Enterpriseプラン要問い合わせ要問い合わせ無制限無制限

One Streamは様々な用途で利用できる動画配信システムです。

初期費用が無料で、月額料金が安いのが大きな特徴です。しかしその分ストレージ容量が少ないので、小規模な使い方をしたい企業におすすめの製品です。

(4) Millviの料金プランや費用

(引用元:Millvi
プラン初期費用月額料金データ容量転送量
スタンダードプラン10万円5万円/月500GB300GB/月
プロフェッショナルプラン10万円10万円/月2,000GB1,000GB/月
大規模なプラン要問い合わせ

Millviは様々な用途で利用できる動画配信システムです。

データ容量が大きく、たくさんの動画を保存できる点が特徴的です。LIVE配信や倍速再生機能などはオプションとなっており、別途カスタマイズする必要があります。

(5) ULIZAの料金プランや費用

(引用元:ULIZA
プラン初期費用月額料金データ容量転送量
ULIZA EVENT STREAM10万円10万円/月300GB2,000GB/月
ULIZA FLEX II5万円5万円/月300GB1,000GB/月
ULIZA LIVE FLEX II5万円5万円/月ライブ配信のみ2,000GB/月

ULIZAは大規模なイベント配信やライブ配信などに向いている動画配信システムです。

プランは利用目的によって3つに分かれています。

  • ULIZA EVENT STREAM:VOD配信/ライブ配信の両方
  • ULIZA FLEX II:VOD配信のみ
  • ULIZA LIVE FLEX II:ライブ配信のみ

使い方に応じて最適なプランを選ぶ必要があります。

その他の製品に関しては、以下の記事も参考にしてください。
>>動画配信システムのおすすめ比較!選び方や法人向け17サービスの違い

まとめ

動画配信システムの費用は、「導入目的」「配信する動画の量」「利用人数」などによって大きく異なります。

その前提のもと、企業の課題解決が行えるように動画配信システムを構築すると、一般的には以下の費用がかかります。

費用相場
クラウド型の場合初期費用:10万~30万円
月額料金:10万~20万円/月
オンプレミス型の場合初期費用:300万~1,000万円
運用保守費用:30万~100万円/年

まずは良さそうだと思う製品に関して資料請求をしたり、担当者に話しを聞いたりして、「自社が想定している使い方をするといくらになるのか」を見積もってみるのがおすすめです。

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