iPhone/iPad映像制作･編集アプリ「Photron-Mobile Video Creator」を久留米市役所に納入。ワクチン接種予約の解説動画を市職員が作成し、コールセンターの負担軽減を図る

導入の背景

久留米市役所が動画の作成・編集ソフトの導入を検討し始めたのは2020 年の春。新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに、『3 密の防止や関連施策を広報するにあたり、動画を活用すれば市役所にわざわざ足を運んでいただかなくても済むのではないか。また、時代に合わせてより実効性の高い広報活動を行いたい。』と考えたためでした。

これまで職員が動画を作成する際は、PC やスマホにバンドルされている動画編集アプリを利用していましたが、編集機能の不足からその仕上がりは満足できるものではなく、また一方で、専門業者に制作委託をすると相応のコストがかかるというジレンマもありました。そこで、機能と費用が両立する良いアプリの導入を求め、プロポーザル方式(※)による動画・編集ツールの公募をおこないました。そして、久留米市役所側が求める動画作成に必要な機能が全て搭載されていること、動画作成編集の初心者でも扱いやすそうな“使い勝手の良さ”が決め手となり、2020 年12 月に「Photron-Mobile Video Creator」の導入が決定されました。

※プロポーザル方式：主に業務の委託先や建築物の設計者を選定する際に、複数の者に目的物に対する企画を提案してもらい、その中から優れた提案を行った者を選定すること。

導入の効果

新型コロナウイルス問題への対策として、2021年4月に設置したコールセンターには、ワクチン接種に関する問い合わせが殺到しており、早急に「ワクチン接種インターネット予約方法」「インターネットでの予約確認・変更方法」解説動画を市民に向けて配信する必要がありました。それまで動画作成/編集が未経験だった解説動画作成担当者は、当時の様子を次のように話してくれました。

『最初は不安でいっぱいでしたが、結果は、作業開始から1週間で約3分の動画を2本完成させ、市のYouTube公式チャンネルで公開することができました。非常に使いやすく、作業しながら（機能や操作方法を）覚えていったという感じです。初めて使ったので、テキスト読み上げ機能のイントネーション調整などに多少の手間がかかったものの、全体としてはマニュアルを深く読み込まなくても編集作業ができました。説明文や矢印、丸印などを画面に追加するのも簡単でした。特に便利だったのが、あらかじめ時間（写真や静止画像を動画にする時間）を設定できること。再生時間の長い動画は敬遠されることから、できるだけコンパクトにまとめるというのが前提なので、その点でも使いやすいと思いました。』

完成した解説動画が久留米市の公式YouTubeのチャンネルにアップされ、市のホームページにリンクが張られたのは2021年5月18日。以後、再生回数は予約方法の動画が2,829回、予約確認・変更方法の動画が1,099回となりました（いずれも同年12月24日時点）。

また、久留米市役所の担当者は、動画を自らの手で作成し、市民に向けて配信するメリットについてこのように教えてくれました。
『動画作成を外部に委託すると、私たちが市民に伝えたいことを、まず業者の方に説明して理解してもらわなければいけません。その点、自らの手で動画を作成すれば、思いや考え方を市民の方々にダイレクトに伝えられます。これは大きなメリットです。』

Photron-Mobile Video Creator について

「Photron-Mobile Video Creator」は、タブレット/スマートフォン1 台で本格的な動画編集が可能な技術伝承、動画マニュアル、作業手順、安全教育、社内コミュニケーションに最適なアプリです。
iPhone／iPad などのモバイル端末で撮影した映像に、カット編集、テロップ入れ、矢印やナレーションの挿入がおこなえます。

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関連情報

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