学生時代は半導体に関する研究室に在籍していました。光学系から電子系まで様々な計測器に触れる機会が多く、『すごいものが測れる!』 と、計測器に興味を持っていました。就活を始めた際に周りの研究室の同期は、電機メーカーや自動車メーカーを中心におこなっていましたが、私は自身の大学生活の経験を通じて計測器の独創性や先端的なところに関わりたいと考えました。そのため、計測器メーカーを中心に探していたところ、フォトロンを知りました。
フォトロンの会社説明会で聞いた “Niche But Top(ニッチな市場でのNo.1企業)”という事業テーマに非常に魅力を感じました。また、面接の際の志望動機で 『シリコンバレーにいるような、ニッチな分野に秀でているエンジニアになりたい。』 と言ったところ、面接官が笑って受け入れてくれたことも入社の決め手になりました。他の企業でも同じことを言ったのですが、冷たい反応だったので(笑)
職場の風通しがとても良いことに驚きました。たとえば、ある業務の効率改善を提案すれば、メンバーみんなでその業務を見直して意見を出しあって改善しようと動きますし、『こういう決まりだから言われたとおりやって!』 というのではなく、自由に意見を言い合える雰囲気があります。
入社1年目から裁量性の高い仕事を任せてもらえることにも驚きました。お客様先へ訪問して計測システムを組んで撮影し、問題が発生した場合の技術的な対応も自分でおこなうので、最初の頃はとても緊張し、苦労しました。1年目から専門的なことを現場で経験させてもらえるので、積極的に仕事に取り組む姿勢を持つ人にはとても良い実践経験になると思います。
ハイスピードカメラの技術サポートを担当しています。お客様からのお問い合わせや、修理対応以外のほか、お客様先へ当社のハイスピードカメラを使った撮影をしに行くこともあります。最先端の研究テーマに基づいた実験をおこなっているお客様が多く、普段の生活では見られないような現象の撮影をしています。また、入社2年目からは、東日本と東南アジア(台湾・韓国も含む)の現地代理店への電話/メールでの技術サポートも担当しています。
各メンバーの意志や意見を尊重して様々なことに挑戦させてくれる自由度の高さがあると思います。上司/部下関係なく意見交換ができますし、穏やかな人が多く、縦社会ではない自由な雰囲気が気に入っています。
技術のスペシャリストが多いことも特長のひとつです。ハイスピードカメラは、照明・三脚・レンズ・他の計測器など、様々な機器と組み合わせて使われるため、ハイスピードカメラだけでなく、周辺機器を含めた広範な知識が必要になります。お客様の要求も高度で期待値が高いため、技術力が高くないと務まらない面があります。常に最新技術をリサーチし、チームで勉強会をおこなうなど、プロ意識が高いメンバーが多いと感じています。
「部門/チームの特長、好きなところ」でもお話したとおり、計測システムは、ハイスピードカメラだけでは成り立ちません。レンズ選定など含めてイチからシステムを組んでいくと、想定外の出来事が必ず起きます。そもそも挑戦的なことに取り組んでいるので、想定外の出来事が起きると、それすらもデータになる!と、逆にワクワクします。こういった検証と再調整を繰り返した結果、お客様が求める映像を撮れた時の達成感がやりがいに繋がっています。
一方で、“お客様にとっての綺麗な映像” とは何なのか?を正確に把握して実現することに難しさを感じます。高精細な映像が撮れても、肝心の見たい箇所がぼやけていては意味がありません。“お客様にとっての綺麗な映像” を執念深く追求していかないと中途半端になってしまうので、その点がやりがいでもあり難しさでもあります。
また、東南アジア(台湾・韓国)の現地代理店への技術サポートでは、メールや電話で状況を把握し、予測ながら判断する力が必要なので、日本国内の仕事とは違う難しさがあります。
当社のハイスピードカメラを使ってお客様が何を撮りたいのかをくみ取って技術的な提案をする経験を重ねていくなかで、コミュニケーション能力が鍛えられました。また、海外の仕事をしていると、何かをひとつ送るだけでも様々な部署との調整や連携が必要なので、不確定な情報を取り除き、いかに正確な情報を誤解のないように伝えるかを工夫するようになりました。
画像処理技術に関する知識についても成長したと感じています。学生時代の研究分野が電気系だったため、入社後に先輩に教えてもらったり、自分で調べるなどして専門性を築き上げていきました。
ハイスピードカメラの海外進出に力をいれていきたいです。既に世界中で当社のハイスピードカメラは使われていますが、国内と同じレベルのサポートサービスを海外でも提供したいと考えています。さらに勉強して技術力をあげ、将来的に現地の技術サポートとして海外赴任できたらいいなと思っています。
トランペットをやっています。小・中学校時代に吹奏楽部に入っていて、その後ブランクがあったのですが、社会人になったのを機に再開して、現在は地元の楽団に所属しています。仕事終わりに音楽教室に通ったり、週末にはスタジオを借りて練習しています。社内にも楽器をやっている人が結構いるので、音楽の話で盛り上がったりして楽しんでいます。
就活中は、周りに流されてしまいそうになることもあると思いますが、自己分析をしっかりして、自分にとって何が大切なのか、自分がどう思うか(面白そうな会社だな等)、という感覚や直感を大事にして欲しいと思います。会社の雰囲気が自分にマッチするか、ということも大切なことですが、その会社が何をやっているのか、事業の方向性、会社の方針などをイメージできるように背景を調べてきちんと知ることが大事だと思います。